「そもそも作業療法士って何?」現役作業療法士が解説

介護

こんにちは。

作業療法士4年目のおゆ社員と申します。

今回は、「作業療法士の仕事」について書いていきます。

私の経歴は下記の通りです。

・病院にて術後や発症後、または病気の経過が長期の方を対象

・併用して介護老人保健施設でアルバイト

・現在は自宅で障害と付き合って生活している方の支援

 

働いていてよく、「リハビリの違いがわからない」と言われます。

そもそも、「リハビリってそんなにジャンルあるの?」と

聞かれることもあります。

 

もし、現在リハビリに対して関心や作業療法士って何んだろう?と

思っている方に向けて解説していきます。

Topics

・「作業療法士」ってなにしてるの?

・身体的観点と、生活的観点、精神的観点の3つ!

・対人相手をする注意点

 

まずは「作業療法士」の概要から説明し、

実際に働いている側から見える観点を解説していきます。

「作業療法士」は何するの?

セラピスト

「作業療法士とは、障害を受けた対象者の健康と幸せのために、また、その生活を再建するためにその人にとって重要で意味のある日々の活動が遂行できる等に援助する技術と科学である。(引用:岩崎テル子等編集:標準作業療法学専門分野作業法評価学)」

なんとなく分かるけど、伝わりにくいですよね。

 

作業療法士は英語でOccupational therapistOTと呼ばれています。

そして、Occupational=作業」です。

 

理学療法士physio therapistPT)や

言語聴覚士Speech-Language-Hearing Therapist ST)と

異なるのは、

「身体障害者と精神障害者の応用動作能力

会的適応能力を回復させること」

 

ハンディキャップを負った「その人」が、

今まで過ごしていた自宅や職場に復帰できるよう、

あらゆる面からアプローチしていきます。

 

また、PTSTと特に異なる部分は、

「精神障害者」がリハビリの対象になることです。

元々OTは、フランス革命時代の精神科医の「道徳療法」が

起源だと言われています。

 

現在では精神科領域のみの、病院や施設等もあるため

作業療法士が働く際に、大きな選択になるのが、

身体機能面or精神機能面

どちらを選択して進むか悩むと思います。

 

余談ですが、

私は実際に実習で、身体領域、精神領域、発達領域(小児)

老年期領域を体験し、自分がやっていけると思った領域へ進みました。

 

身体的観点と、生活的観点、精神的観点の3つ!

よりそう

作業療法士の仕事内容や支援についてですが、よく目にするのが

・移動、食事、排泄、入浴等の日常生活活動

・家事、外出等の支援や練習

・作業耐久性の向上、作業手順の習得、

就労環境への適応等の職業関連活動の練習

・福祉用具の使用等に関する練習や

検討発達障害や高次脳機能障害の練習

かと思います。

 

現在、自宅で生活されている方々の支援を行っていますが、

大切なのは「その人が何に困っていて、何が阻害因子になっているか」

身体の機能が原因なのか、精神的な影響によるものなのか、

それとも知能や認知機能の問題なのか

その方法が上記に表記している練習や支援にあたるのかと思います。

作業療法士が得意とする分野なのではないでしょうか。

対人相手をする注意点

働くにあたり、心掛けておくと良い点が2つあります。

・敬意を忘れずに、その人と接する

・自分本意にならない(セラピストがやりたい治療をしない)

ハンディキャップを負っていても「人」です。

対人を相手にする仕事には変わりないのを得ておきましょう。

やりたいことだけ、治療したいところだけやるのは

それは相手のニーズ(HPOE)に合っていません。

 

また、その人を支援してくれる周囲への関わりも

大切にしていきたいところです。

専門知識を持った人間(OT)として心得て臨床に取り組みましょう。

まとめ

以上、私が臨床で働いていて、作業療法士の仕事内容と

心掛けていることでした。

 

病院で働いている時は全く、

ういった発信や考えを持っていませんでした。

 

働く環境が変わり、医療以外へ興味を持ち、行動しています。

辛いこともたくさんありますが、

自分のために少しずつ前に進んでいっている実感があります。

そんなきっかけになった本をいくつか掲載を考えています。

 

これを見てくれた人の、何かになれば幸いです!

ありがとうございました。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました