作業療法士は働く領域で仕事が異なる

こんにちは!おゆ社員です。

今日は作業療法士の私が、各領域について解説して行きます。

 

ちなみに私は

・年間急性期と慢性期を経験
・併用して介護老人保健施設でアルバイト
・現在は生活期の領域で勤務

しています。偏りはあるかと感じますが、参考になれば幸いです。

 

さっそく結論から

働く領域によって考え方や働き方は異なる

です。

リハビリテーションを行っていく中で

①予防期
②急性期
③回復期
④維持期・慢性期
⑤終末期

 

5段階で表現され、近年では「病気にならないように予防する」考えが働いていく中で感じています。

今回はメジャーな②〜④についてざっと解説し、

そこで作業療法士は何をしているのかお伝えします。

 

急性期:病気になりはじめた時期

 

病気やけがによる症状がでている人や、手術や術後の状態の管理が必要な患者様が対象です。

作業療法士(以下OT省略)の役割ですが、早期のベッドからの離床、機能評価にともなう予後予測、治療が必要です。

疾患による身体への影響がどの程度なのか、生活にどのような影響が出ているのかを評価します。

その上で継続的な治療が必要かどうか、または自宅の環境が整えれば帰れるのかを患者様、ご家族と話し合い進めていきます。

 

もちろん、医療者側の目線なのでそれを踏まえた上で、本人やご家族様が選択します。

現場の状態と今後、予測される生活をわかりやすく伝えるのが大切です。

 

回復期:リハビリを行って能力を変えていく

リハビリ1

 

危機的な状態を乗り越え、からだの機能の回復を図る時期。

疾患別に評価に基づいた治療をしていきます。

 

例えば、脳梗塞で右半身が動かなくなってしまった、60代女性。

「自宅に帰って身の回りの事は自分でしたい」

と希望(リハビリではHOPE)にあわせて行きます。

 

例え動きが完全に回復しなかったとして、うまく左手で行える方法はないか?を考えトライする例もあります。

 

他には、バイク事故で腕と足を骨折した、松葉杖を使って歩くのは難しい30代男性。

大黒柱でゆくゆくは仕事に復帰しなければならない。仕事は力仕事です。

 

この場合は骨折部の治療も必要ですが、骨折部位によって(手、腕、肘、肩)部位によっても変化します。

 

回復期では社会復帰へのサポートをしていく点が大きなポイントです。

 

維持期:状態が安定し、機能の維持をしていく

老人

病状が落ち着き、再発の予防や体力の維持が中心です。

また、入退院を繰り返さないようにする必要があります。

例えば、福祉用具を導入して環境を整えたり、一緒にやり方を習得します。

他にも、障害とうまく付き合っていける手助けを行います。

自宅に帰ってきたは良いものの、お風呂の環境が全く合っておらず、介護が大変。

(バスボード)と濡れても良い椅子(シャワーチェア)を入れてみると介護が楽になり、毎日入れる様になったケースもあります。

 

慢性期では長いお付き合いになる場合も多く、心のケアや御家族のフォローも必要になります。

長期の介護疲れで、ご家族の支援が厳しい場合は施設入所や、ヘルパー・デイサービスの利用も時には必要だと踏み込んで、提案するケースもありました。

介護される側、介護する側、双方がともに穏やかに過ごせる様に、地域と連携しながら働くのが大切です。

 

てをとる

以上、私の観点での、OTの仕事内容の考え方になります。

 

今回はざっくりとでしたが、各分野ごとに細かく今後、説明して行きます。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

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